万年筆のインクには、「染料インク」「顔料インク」「没食子(ぼっしょくし)インク」の3種類があるってご存知でしたか?私は、没食子インクを知りませんでした(笑)
今回は、万年筆のインクについて詳しくご紹介していきます。私自身、まだまだインクの知識も浅いんだな〜と思い知りました。
万年筆って奥が深いですね^^*楽しい!
万年筆初心者には迷わず「染料インク」がおすすめ
「染料インク」のメリット
- 水に溶けやすいから、お手入れが比較的楽にできる
- 紙の内部までインクが染み込むから、グラデーションや発色が綺麗に表現できる
- 発色がいいからカラーバリエーションが豊富
- 製造工程が他のと比べて楽なので、多くのメーカーから発売されている
染料インクの一番のメリットは「お手入れのし易さ」!これが大事!
私は染料インクしか持っていませんし顔料インクや没食子インクは使ったことがないのですが、色々ネットで調べてみると、万年筆の洗浄時の手間が変わってくるようですね。
顔料インクは、水に数日間つけてもなかなかインクが溶けずに、うまく洗浄できないようなことがささやかれていました。それでもいつか使ってみたいですが。
あと、いろんなメーカーをみてて思いますが、染料インクのカラーバリエーションったら半端ないですよね!微妙な色の違いまで表現できてる!
染料インクは水に弱いけど、扱い易さやカラーの豊富さを考えると、万年筆初心者におすすめです。
「染料インク」のデメリット
- 万年筆で文字を書いた時に、にじんでしまうことがある
- 耐水性が低い(水分でにじんでしまうことがある)
- 耐光性が低い(日光に当たっていると色褪せしてしまうことがある)
- 乾きが遅い
染料インクのデメリットは上記のような点ですね。
まず、水に溶けやすい性質があるので、長期保存に向きません。大切な書類など長く保管しておくものに書くと、数年後に色が薄れたり、耐光性が低いため色褪せてしまったりします。
あと、染料インクを使っている私も感じることですが、なかなか乾かない…。どんどん書き進めていくと、いつの間にか手で書いた文字を擦ってます。そして、私の手汗でインクが溶け出してしまうことも。
私は、書いた文字の上にティッシュを敷いて、その上に手を乗っけて書いてます。
「顔料インク」は万年筆を毎日使う人におすすめ
「顔料インク」のメリット
- 速乾性、耐水性、耐光性に優れている
- 紙の内部に染み込まず表面で乾くので、にじみにくい、裏抜けしにくい
- 染料インクよりもハッキリした筆跡になる
速乾性があることは、非常に便利だと感じます。自分の手で擦ってしまうストレスがだいぶ減るからです。
あと、にじみにくい・裏抜けしないのも嬉しいポイント!ノートに文字を書いていて、次のページにめくったら、裏抜けがすごくて書けない…ってことがたまにありますからね(泣)
染料インクよりも筆跡がハッキリするのもメリットです。多分これは、にじみにくいから筆跡がハッキリするのだと思います。
「顔料インク」のデメリット
- 水に溶けにくい性質なので、お手入れが大変
顔料インクのデメリットはあまり浮かびませんでした。たった一つ浮かんだものが、最大のデメリット!
顔料インクは水に強く、溶けにくいため、万年筆の洗浄が大変なようです。先にも述べましたが、数日間水に万年筆をつけておいても、インクが中に残ってしまう方がいらっしゃいました。
また、メリットに速乾性があることから、万年筆を何ヶ月も使わずに置いておくと、万年筆の中でインクが固まってしまうことがあります。
顔料インクを万年筆に入れて使用するのは、その万年筆を毎日のように使用する方におすすめと言えるでしょう。
(私はまだ、染料インクしか持っていないので、そのうち顔料インクも買って比較してみたいな〜)
万年筆のインク「没食子インク」ってなに?
【没食子インクの特徴】
- 時間経過とともに、黒く変色し、色の変化を楽しめる
- 耐水性・耐光性・長期保存性に優れている
- 万年筆に入れたら、こまめにお手入れが必要
- 古典インクとも呼ばれる
「没食子(ぼっしょくし)インク」って、私もこのブログを書いてて初めて知りました。万年筆のインクには、「染料インク」「顔料インク」の他に、「没食子インク」が存在します。
没食子インクとは、没食子酸・タンニン酸・鉄などが含まれていて、紙に文字を書いた時に酸が空気に触れて「酸化」して黒く変色していくインクです。(神秘的!)
没食子インクは、染料タイプながら、耐光性・耐水性・長期保存性などを併せ持っているスーパーインクです!酸化して黒く変色してくると、その特性が強くなっていきます。
しかし、耐水性があるため、こまめに洗浄しないと万年筆の中で酸化し始めて、万年筆をダメにしてしまう可能性もあります。(高級万年筆には入れないようにしている方が多いようですよ)
没食子インクは外国では主流で使われていたようですが、製造が難しく、日本でも製造しているメーカーは少ないようですね。
プラチナ万年筆から2017年2月に発売された「クラシックインク」がまさに没食子インクです。
これもまだ、持っていないので、そのうちレビューします!^^*
まとめ:万年筆初心者におすすめのインクは「色彩雫」
パイロットから発売されている「色彩雫(いろしずく)」がなぜ、万年筆初心者にオススメかというと…。
「染料インクである」「カラーバリエーションが豊富」「ミニボトルもある」!!!
この3点ですかね!まぁ、私が色彩雫以外あまり持っていないということもありますが。
まず、染料インクのメリットでもお話したように、染料インクの洗浄は比較的楽に行えます。
また他のメーカーと比べても、色彩雫は全24色もあって楽しいし、インクの名前も美しい!(他のメーカーのインクも書かれていますが、気にしないでください)
そして、「50ml」は通常の大きなボトルで、「15ml」のミニボトルも販売されています。ミニボトルは3色セットで売られているため、3色いっきに手に入れられます。
15mlのボトルも、かなり使わないと減らない…^^;
そんなこともあって、ミニボトルを販売している色彩雫がおすすめです!